美容室業界のM&Aの現況

2000年以降、美容施設数は微増、美容師数は増加傾向にあり、施設あたりの従業者数も増大している。
 
2017年時点では、約25万の事業所が存在し、約52万人の美容師が業務に従事し、施設あたりの従業者数は約2.1人である。
施設あたりの従業者数の増大の背景としては、個人営業の美容院が経営者の高齢化と後継者不足で廃業する一方、比較的多くのスタッフを有するチェーン店が増加してきていることなどが考えられる。
 
2017年時点の美容所の事業規模は1兆5,103億円程度。
景気低迷を受けた可処分所得の減少を反映し、客単価・来店頻度が低下傾向にあり、ここ数年は1~2%程度のマイナス成長が続いている。
さらに、大手チェーンによる低価格業態の展開、クーポンによる割引での集客など、値下げ競争が激化しており、美容室の経営環境は厳しさを増している。
 
このような環境下において、生き残りには一定規模の確保が必須となってきており、今後は、同業他社の買収によるM&Aが活発化すると考えられている。