スポーツクラブ・フィットネスクラブ業界のM&Aの現況

フィットネスクラブの市場規模は、主要企業10社の売上高合計が3,000億円を超え、全体では約4,600億円といわれており、増加傾向を示している。
 
近年も順調な伸びを見せているフィットネス業界だが、大きな要因はシニア層の利用が増え続けている。
企業を定年退職した人たちの中から相当数が、スポーツクラブ・フィットネスクラブの利用者へつながっている。
その理由としては、世の中の健康志向の増大が挙げられる。ただ、こうした需要を喚起したのは、そもそもフィットネス業界を含むスポーツに関係する業界の努力の賜物ということもできる。
 
市場規模、会員数共に伸び続けているフィットネス業界だが、かつては大型でたくさんの人数が利用できる施設が中心であった。
しかし最近の動向では、小規模ながら大型のスポーツクラブ・フィットネスクラブとは差別化されたサービスを展開する事業者が増えてきている。
スポーツクラブ・フィットネスクラブ、あるいはフィットネス業界で一括りにした場合、サービス内容や顧客層、強みなどが千差万別で相場を出すのは難しくなる。
 
設備が充実している大型店舗施設が含まれるだけでなく、設備は必要最小限で良いパーソナルトレーニングスタジオやスタジオだけで行えるメニューをそろえる施設もある。
顧客もシニアや女性メインから、プロや富裕層向けと様々。
このような理由から目線を揃えての評価は不可能であり、その相場にもあまり意味はない。
 
しかし、ニーズもあり工夫できる余地も大きいサービス事業であるため、他事業からの参入希望者は多いのが現状であり比較的売り手市場であると考えられる。